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京都の匠①圧倒的な美しさ「瑠璃光院の庭」に心打たれました

2016.07.22
投稿者:okada

近頃、街を歩いていて特に感じること。それは「外国人の方が多いなあ~」ということ。銀座や青山も多いですが、京都はもっともっと多いそうです。

音楽やファッション、アニメ等々、日本から発信される最先端サブカルチャーも、世界に影響を与えています。

特に最近海外から注目されているのは、日本の伝統。

実は今回ご縁がありまして、この伝統を長く支えてきている日本に数名しかいないある4人の職人の方に出会いました。

花の技術とは直接関係はないかもしれませんが、わたくし・・・本当に感銘を受けてしまったのです。仕事をする上での心のあり方も学んだようにも思います。

ぜひ皆様にも、匠を通して感じる優雅さ、美しさの裏にある情熱をお伝えしたくて、全5回のシリーズでお伝えしていきます。花にまつわることではありませんので興味のない方はスルーしてくださいませ!でもよろしければお付き合いください!

第一回目は、特別拝観を実施している「京都瑠璃光院」に見る、伝統を守る匠たちの技です。

なんと、本日の第一回目をすっ飛ばして3回目くらいを先日投稿しております(汗)順番が前後しますが、ぜひお付き合いくださいませ。

1463457971465(出典:http://rurikoin.komyoji.com/)

瑠璃光院

皆様、瑠璃光院はご存知でしょうか?観光客で賑わう京都の喧騒を離れ、大原の八瀬に静かにたたずんでいるのが「瑠璃光院」です。

豊かな自然の中に、日本の匠たちによって作られた数寄屋造りの歴史ある建物。苔むす名庭が本当に美しく、京都の中でもお気に入りの心癒される場所です。今日はこちらをご紹介します。

訪れたのは5月の特別拝観の時期。青もみじが美しい初夏、ここは私の想像以上に圧倒的に美しい庭でした。

 

img_photo_b1(出典:http://rurikoin.komyoji.com/

瑠璃光院の歴史は、1200年前の延喜式神名帳に記載された意富布良(大洞)神社が始まりと言われています。現在は、光明寺岐阜本坊、光明寺京都本院瑠璃光院からなる、浄土真宗のお寺となっています。

ここは、歴史は比較的新しく、現在の建物や庭は、大正末から昭和初期にかけて大改築されたものです。

拝観できるのは年に2回だけ。春と秋に特別拝観のみの実施です。これは文化財を守る為に一番美しい季節を選んで一般公開をしているからだそうです。

苔生す匠の作った庭園

山門をくぐると、そこはもう別世界が広がっています。

緩やかな石の階段にうっすらと苔が広がり、ひんやり冷たい空気が心地良くて、「なんだ!この空間」となります。

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瑠璃光院の名の由来にもなっている「瑠璃の庭」は、一面に苔の絨毯で多い尽くされています。

これが本当に本当に見事なのです。

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苔と苔の間を縫うように流れるせせらぎには錦鯉が。

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緑と鯉、そしてせせらぎのコントラストがとても美しくて、思わず時を忘れてたたずんでしまいました。

名人の作った数寄屋造りの書院

歩き進めていくと、この建物が見えてきます。こちらはとても有名な「書院」。

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建物は「数寄屋造り」という日本の伝統建築。この建物から見る庭がとても幻想的なのです。

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(出典: www.pashadelic.com

まさに息をのむ美しさとはこのこと。

磨きこまれた机に写り込んだ青もみじが作りだす世界は、えも言われぬ風景。

まるで偶然に出来た景色のようですが、実は匠によって計算されつくした美なのです。

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書院の1階では抹茶をいただくことが出来ます。

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緑織りなす瑠璃光陰の庭を一望できる特等席でいただくお抹茶は、また格別でした。

聞こえてくるのは、風の音と流れている水の音だけ。

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名庭や数寄屋造りを支えた日本の匠

瑠璃光院の名庭は、佐野藤右衛門一統の作と伝えられています。

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 (出典: www.pashadelic.com

佐野 藤右衛門(さの とうえもん)は、柿右衛門などと同じく、代々受け継がれている庭師の名跡(みょうせき)です。

現在は第16代 の佐野藤右衛門氏が跡をついでいらっしゃいます。

sano_sensei_profile(出典:http://www.t-i-forum.co.jp/

佐野藤右衛門は、天保3年(1832年)より代々、庭師として仁和寺(御室御所)につかえてきた名家。16代藤右衛門さんは、桜守りとしての活動も有名で著作も多数あります。

桂離宮、修学院離宮の庭を手がけた他、パリ・ユネスコ本部の日本庭園をイサム・ノグチと共に作っていて海外での評価も高い、まさに日本の匠です。
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苔のむす庭は本当にすばらしく、外国の方は、私達日本人以上に苔「モスボール」が大好きです。

ちなみに、こちらの瑠璃光院、他の京都の名所に比較すると、格段に外国の方が少なかったです。というよりも一人もいませんでした。こんなに素敵な場所なのに!個人的にもし海外の方をアテンドするなら、瑠璃光院の苔庭は必ず入れるでしょう。

一方、瑠璃光院のもうひとつの目玉でもある数寄屋造りの書院は、京都数寄屋造りの名人と謳われた中村外二の作です。

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202_3(出典:http://sohske.cocolog-nifty.com/)

京都の数奇屋大工棟梁で、裏千家大工としても知られています。

中村外二は1997年に他界され、現在は中村外二工務店として、中村義明氏が跡を継いでいらっしゃいます。

皆さん、羽田の国際線旅客ターミナルビル内の、商業施設「江戸小路」をご存じでしょうか。実は江戸込小道を手掛けたのは、義明棟梁率いる中村外二工務店なのです!

義明棟梁は、伊勢神宮のお茶室から、ジョン・レノンやロックフェラーの邸宅も手掛けているそうです。

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江戸小道では、外国の方が盛んにシャッターを切っているシーンに遭遇します。
(外国の方だけでなく、私達日本人も!)

時代を超えて引き継がれていく日本の本物の技は、羽田で、京都で、海外で、世界の人々から絶賛されています。

おわりに

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京都へ行くと、よく庭の手入れをしている庭師の方々の姿を拝見します。

苔庭で作業をされている方に、何をしているのかお聞きしたところ、コケには良いコケと悪いコケがあること。良いコケを育てる為に日々悪いコケを抜いている、というお話でした。瑠璃光院の苔の手入れもそれはそれは大変で毎日のお水はもちろん、手入れが欠かせないとこちらのご住職に聞きました。

匠たちによって作られた名所も、実は様々な裏方(いわば隠れた匠たち)が支えているからこそ、現代の私達がその美を堪能することが出来るのですね。

そのことを忘れずに、今世界の人たちに注目されている日本の美や伝統を私もしっかり見ていきたい!そんな風に改めて思いました。

一年の中でも新緑が美しい季節にしか見ることができない瑠璃光院の緑。ここに入ると、聞こえるのは水と風の音だけ。窓から見える景色はどれも芸術作品の絵のようでした。

圧倒的な美しさを見て、なんだか私は昔の世界に迷い込んだような気持ちになりながら、日本の伝統の素晴らしさを再発見したのでした。

次は京都の匠の工房にお邪魔して実際に聞いたこと感じたことをお伝えして参ります。どうぞお楽しみに*

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@fujie_okamura
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Living in Tokyo / floral designer

フラワーエデュケーションという花協会で花の楽しさを伝えています。古くて美しいもの、手作業の心躍る時間が大好きです。