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毎日のケアからサビ落としまで!生花はさみのお手入れ方法教えます☆

2020.03.20
投稿者:kayoiji

こんにちは!町田の花と輸入雑貨フルールベネット主宰の通地です!

春本番を迎える4月まであと10日。新しいことを始めるのにピッタリの季節です。

何かを始めたくなる新年度はスクールサロンでの体験や通常のレッスン生が増え、また、卒業や入学に合わせたオーダー制作も多く依頼を受ける季節でもあります。
変化の多いこのタイミングに合わせて、仕事道具の整理や整頓をぜひで一度行っておきたいところですね。

そんなわけで今回は無くてはならない重要なアイテム【生花はさみ】の
お手入れをどのようにすると良いか、私が普段行っていることを交えてお送りしたいと思います。

 

生花はさみとは?

そもそも生花はさみは花に携わるお仕事には欠かすことができない道具です。

用途に合わせて形状も様々で価格も幅があります。

何を選べばよいか悩んでしまいますが初めは極端に高額なものではなく、
まずは持ってみて手に馴染みやすく、力が入りやすいものを探してみてください。

♦ちなみに新しいはさみを使用する場合は初めは柔らかい枝から切っていき、刃を馴らしてください。
初めから固い枝などを切ると刃こぼれの原因にもなります。

 

お手入れパターン1・「日々の手入れ」

どんなお仕事も道具は自分を支える大切なパートナーです。

常にきれいにすることを心がければ自然と作業の質も上がると私は思います。
基本的には難しいことではないのでまずは日々できるお手入れを習慣づけてみるのがおすすめです。

 

1.使用後は汚れと水分を拭き取る

まずは使用して作業が終わりましたらティッシュペーパーや乾いたタオルなどで汚れや水分を拭き取ります。

どちらも放置すれば錆の原因にもなり、切れ味も鈍ってきます。
お花にダメージを与えてしまいますのでまずはこれを実践してみてください!

錆は本体の扱いが悪くなる他にも、お花にもダメージになります。
常に気配りを忘れずに使用していきたいですね!

 

2.適材適所のはさみを使用する

用途に合わせてはさみを使い分けるのも道具を長持ちさせるコツと、日々のメンテナンスにもなります。
ついついリボンやワイヤー、他の物を切ってしまわないように気を付けましょう。

 

3.専用のクリーナーで磨く

刃のお手入れはこのような専用のクリーナー剤もあります。
ネットで購入も可能なので一度検索されることをおすすめします。

・使用方法と効果

ヤニやこびりついた汚れを落とさずに長期間放置したままのハサミでその効果を検証してみます。
クリーナーによって使用方法が異なりますのでよく説明を読んでからご使用ください。

1.刃の部分にクリーナー剤を噴霧します。
そのまま汚れが浮くまで約1分程そのままで置いておきます。

2.ヤニや汚れが少しずつ浮いてきているのがわかります。

3.しばらく置いた後はタオルで汚れ部分をふき取ります。
下に敷いたタオルに錆の後が付いています。

4.今回は刃を中心にクリーニングを行いました。
あっという間のお手入れ時間で拭きとったタオルには汚れが取れているのがよく分かります。

5.細かな縁部分の汚れが気になる場合は再度繰り返し、綿棒などでより入念に行ってみてください。

★.別のハサミでも同様にクリーニングをしてみます。
刃が黒くて分かりずらいですが、ふき取るとしっかり汚れが取れています!

 

★TOPIC

12月から1月にかけては、しめ縄や門松などお正月アレンジで松を扱う機会が非常に増えます。

松は松ヤニと呼ばれる非常に落ちにくい天然樹脂が分泌されますのでこれを放置してしまうと後の処理が非常に大変です。

松ヤニは松脂と書くように油分になので水では洗いきれない可能性もあります。

そのため上記のようなクリーナーでヤニを定期的に落としてあげることが効果的になります。

 

お手入れパターン2・「少しだけ時間をかけて・サビ落とし消しゴム」

季節の変わり目や大きな作業にひと段落目処がついたらちょっとだけ時間を
かけてハサミのメンテナンスをしてみましょう。

今回はこちらの刃物用の錆落としの消しゴムを使用します!
なかなかとれない頑固な錆は直接研磨して落としていきましょう。

ハサミは刃の部分ばかり切れてもスムーズに本体が噛みあわないと日々のお手入れに
かけた時間も無駄になってしまいとてももったいないです。

まずは一度ハサミを分解して接合部の錆を落とします。

写真のように錆がこびりついた部分をごしごしとこすります。

クリーナーでは錆で出来てしまった表面の凹凸までは処理しきれません。
消しゴムなら錆を落としながら研磨する役割もありますので表面の凹凸も均してくれます。

処理前と比べると非常に表面が滑らかになったのが分かりますね。
これでハサミを動かしても引っかかったりせずにスムーズに動くようになります。

仕上げに消しゴムでは届かないネジ穴など部分にクリーナーを噴霧して汚れを取り除きます。

最後はもとに組み直して完了です。
ちょっと手間がかかりますが複数本をまとめて集中してやればさほど大きく
時間もとられませんのでぜひ一度トライしてみてください!

 

お手入れパターン3・「周期的な手入れ」

基本は日々のお手入れではさみの状態は保たれると思います。
ですが大切に使用していても長く使えば経年劣化は起こってしまいます。

そんな場合は周期的なお手入れとして「研ぐ」という選択肢もあります。

これは1年に1回など頻繁に行う必要はないと思います。
ですが新年などの節目の時期と合わせて行うと忘れることもなく行えます。

 

♦専門の研屋さんへ依頼する

きちんと研ぐのは時間もかかり技術もいりますので、お手軽に行うには専門店に依頼するのがおすすめです。

私の地域では近くのスーパーマーケットに車での移動研屋さんが定期で訪れます。
(地域にもよりますが、私の地域は4か月に一度くらいのペースで訪れます。)

昨年は所持しているはさみや包丁なども全てお願いしましたが、
当日中にとてもきれいに仕上げてもらいました。

料金は1本あたり500円ほどで、さほど高額ではありません。

研屋さんは大きなスーパーであれば定期的に開催している場合も多く、ホームセンターなどにあるパターンもあります。
もしお近く張り紙などを見かけられた場合は一度体験をしてみていただければと思います。

 

 

♦終わりに

特に大きな労力を使いませんので、日々のお手入れで大切にはさみを扱っていきましょう。

特にお教室の開校を予定されております方は、第3者に貸与する機会が
非常に多くなると思いますのでお手入れには、一層の意識を持つようにいただければ、安全面にも配慮できます。

この度ご紹介しましたことが少しでもお役にたてますと幸いです。

 


東京町田 ライセンススクール
フラワー&輸入雑貨「フルールベネット」通地 美弥子
https://www.fleursbenites.com
https://www.instagram.com/beni_fleursbenites


 

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@fujie_okamura
@fujie_okamura

Living in Tokyo / floral designer

フラワーエデュケーションという花協会で花の楽しさを伝えています。古くて美しいもの、手作業の心躍る時間が大好きです。