無心でリースを作る時間は、充実感いっぱいで手作りを満喫できる楽しいひととき。他のアレンジは作らなくても、リースだけは手作りするという方も良くいらっしゃいます。
そんな一生懸命作ったリースですが、出来上がりを見て「あれ??なんだかちょっとバランスが・・」と思ったことはないでしょうか。
そんな時、ぜひ思い出してほしいのがリースの「黄金比」です。リースにも黄金比があることを皆さん、ご存じですか?
今日は意外と知られていないリースの黄金比についてご紹介します。特にお花初心者さんは今日ご紹介の(その2)が必見ですよ!
まず最初にご紹介するのが、「リースの太さの黄金比」です。
基本的にはお好きな大きさやボリュームで作っていただいて全く問題ありません。ただ、バランスがきれいと言われているのが「リースの幅1」に対して「中央の円の幅1.6」というものです(つまり1対1.6)。実際の黄金長方形の比率が1対1.618なので、ここから来たものかもしれません。
図解するとこのようになります。
リースの幅を1とした時、中央の円の幅をその1.5倍強~1.6倍程度にすると、伝統的な美しいリースの形になると言われています。
具体的には、リースの幅が5㎝なら、中央の円が8㎝のリースということになります。
安定感のある、どっしりとしたリースがこの黄金比に当てはまるようです。
とは言えこれはあくまでもお好みの問題。デザインによってはもっとほっそりしていたり、もっと太かったりしても全く問題はありません。
次にご紹介するのは、花や実などをバランス良く入れる時の黄金比です。
全体的にぎっしりと花などを入れ込むのではなくて、ポイントポイントに花などを入れていきたい時に使っていただける黄金比になります。
図にするとこのようになります。
コツは・・
・三角形になるように花やリボンをグループにして入れる
・大きな花や、ボリュームが大きいグループは、下に持ってくると安定感があって◎
・大きな△を作ってから、小さな△で隙間を埋めていくと良い
・トップは真上にせず、ちょっとだけずらすとこなれている感が出る
実際のリースだとこのようになります。
このリースを例にあげると、大きくてインパクトのある外側のライムボールが大きな△を作り(青い丸)、隙間を埋めるように、シングルコーン(黄色い丸)、内側のライムボール(赤い丸)が、それぞれが三角になるように配置されていて、とてもバランスの良いリースになっていることがわかります。
どうやって配置したらよいかいつも迷うという方は、この三角配置を覚えておくと便利だと思います。
色々なものに黄金比は適用されているのですが、人の顔にも黄金比があります。
有名なのはダヴィンチのモナ・リザや、オードリーヘップバーン、日本の有名人では女優のローラさんが黄金比にぴったり当てはまる顔として有名です。
ちなみにこれが黄金比のマスク。
これだけみると、え?これが??なのですが、この黄金比をオードリーに当てはめるとぴったり!
モナリザを描くときにも、黄金比が使われたそうです。
ローラちゃん。黄金比にあらためて当てはめるまでもなく美人なのですが・・・
黄金比に当てはめてみました。
こんなアプリも発見しました。
(https://itunes.apple.com/jp/)
自撮した写真を読み込むと、黄金比を使って判定してくれるそうです。ご興味のある方はやってみて下さいね。
顔の黄金比同様に、多くの人が見て「きれいに見える」リースの黄金比は、知っているとデザインに困った時のヒントになります。
今日のまとめ
リースにオーナメントや花を入れる時には三角形を意識するとうまくいく
皆様、今年はどんなリースを飾りますか?黄金比を使っても使わなくても、手づくりの時間をお楽しみ下さいね。