こんにちは。フラワーエデュケーションジャパン岡田です。
ここ1~2年、ドライフラワーが世界的にブームです。
かわいい雑貨屋さんやおしゃれなインテリアショップで、ドライフラワーを使ったリースや花束、スワッグだけでなく、素材そのものが売られているのを良く目にするようになりました。
ところがこのドライフラワーブームのあおりで、花材問屋さんで、好きな花や人気の花を見つけるのが難しくなってきています。
FEJでも開講しているハーバリウムレッスンは相変わらず人気ですが、お花の仕入れに苦労されているという話を時々伺います。
それならいっそのこと、好きな花を使って自分で作ってみてはいかがでしょうか。
まず第一弾として、「ドライフラワーに向く花と向かない花」を調べてみましたので、皆さんに情報をシェアしていきたいと思います。
ドライフラワー作りの参考になさってくださいね!
自然乾燥させて作るドライフラワーに向かない花の特徴は・・
1)水分が多い
2)変色が激しい
3)花びらが薄い
といったことがあげられます。具体的に手に入れやすい花の中からいくつか紹介していきます。
菊は水分が多く、花びらも縮まりやすいので、自然乾燥だと、きれいなドライフラワーになりません。
ガーベラも菊科の植物で、同じく水分の多い花。自然乾燥にはむきません。花びらが細く丸まってしまい、ガーベラの可憐は雰囲気は無くなってしまいます。ドライにした後、花びらが抜けやすいのも特徴です。
ユリも水分が多く、乾燥と共に花びらが丸まるので、自然乾燥させると元の形状を保つことが出来ません。色もかなり茶色くなります。最もドライにしにくい花のひとつです。
日本人のもっとも好きな花と言われる「サクラ」。花びらが薄いので、自然乾燥させるとくしゃくしゃに丸まってしまい、も元の花の姿が全くわからなくなります。
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上記の花でも、違う方法だとドライフラワーに出来るものもあります。ただ、やはり向いている花に比べると、扱いにくいのは確かなのですが・・・。これは次回、ご紹介いたしますね。
次はドライフラワーに向いている花です。特徴は・・
1)水分が少ない
2)花びらの数が多い(形状を保ちやすい)
3)変色しにくい
このようなことがあげられます。早速、向いている花をいくつかご紹介いたしますね。
自然乾燥でも良く乾き、匂いもそのまま楽しめて、色持ちも良いので、ドライフラワーにオススメです。
花びらがかさなりあって厚みもあるバラもドライフラワーにしやすいお花の代名詞です。
但し、真紅のバラは、ドライにすると濃い茶色(ほぼ真っ黒)になりますので、色選びに注意しましょう。
初春に出回るミモザは黄色い花色がかわいくて、春のブライダルやリースに人気の素材です。
ブーケもリースもそのまま飾っておけば、いつの間にかドライに。
アジサイは、ドライフラワーの中でもインテリア用に最も人気のある花です。
梅雨に開花したアジサイを切らずにそのまま置いておくと、きれいな秋色アジサイになってそのまま立ち枯れてドライになってしまうことも。
梅雨の後の熱い夏の日に、車の中に吊るしておくと、あっという間にきれいなドライになります。
花が小さく可憐なカスミ草は、ここ数年、人気がリバイバルして、ブライダルで使いたい花嫁さんがとても増えました。
ブライダルに使った花束は、茎だけ腐らせないように注意すれば、きれいなドライフラワーになり、お式の後もしばらく楽しめます。
センニチコウ、スターチス、フランネルフラワー、花かんざしなどは、元々水分が少ない花なので、乾燥した日陰に置いておけばあっという間にドライになります。失敗が最も少ないお花たちです。
向いていなように見えて実は大丈夫なのがスイトピーです。
風通しの良い日陰に吊るしておけば、かわいいドライフラワーになります。
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花によっては「向いている」「向いていない」両方の意見があるものもあります。例えばチューリップがその良い例です。これはドライになった時の花の表情をかわいいと見るか、かわいくないと見るかによって意見がわかれてくるようです。
初心者の方は、まずは確実にドライになりそうな花からはじめて、徐々に色々なお花作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
次回は、実際にドライにするにはどんな方法があるのかをご紹介していきます。どうぞお楽しみに!岡田