明日は母の日ですね。今日は会員様の花仕事についてご紹介します。
当協会では今年会員の方々が大丸神戸店、大丸東京店、横浜高島屋でフラワーギフトを出店中です。
実は今年は熊本の鶴屋百貨店でも出店の予定でした。九州地区の会員様が準備中でしたが先日の大きな地震で出店は中止となりました。準備していた花がすべて破損した方、大丈夫だったけれど避難されている方様々で、心が痛みます。九州には個人的に寄付もしましたが、母の日が終わりましたらFEJでも何か支援ができたらと思っています。
母の日の百貨店の流れ
百貨店でフラワーギフトを出店させていただくようになってから7.8年経ちます。毎年驚くほど多くのギフトをお客様に買っていただくのですが、今年は過去最高売上の店舗が出ました。
これらの商品を作っているのは、当協会に所属している主婦の方です。
母の日は一年の中でも一番フラワーギフトが出ますので、準備は2月から始まります。
店舗の面積や什器、それに合わせたデイスプレイ・訴求の打ち合わせからスタートして、過去の売上データから予算を作ります。予算が出来たら、それに合わせて花材を手配して製作に入ります。会期中に品薄にならないように準備万端で臨みます。
この予算は過去の売上データから確定していくのですが、私たちは全国の百貨店で多くの出店をさせて頂きましたのでデータが豊富です。これがあるのとないのとでは本当に雲泥の差で、最初はどんな商品を何個作って良いのかも分からず大混乱しますが、会員様は私達の過去データに基づいてある程度の知識を持って望むことができます。
・売れ筋の価格帯
・鉄板商品
・外してはいけない色の花
・売り方
・配送事故のない梱包方法
これらを毎年真剣に研究しています。
社会に出てばりばり働いている女性でも、案外、原価や価格設定、仕入、予算、売り方を知る人は多くありません。少なくとも私は全く知りませんでした。什器ってなんですか?の世界でした。
だから、私がこれまで経験してきた「商品を作って売るため」に必要なことを皆でシェアして皆で大規模に売ろうと考えたのです。それが「販売クラス」です。
このクラスを受講された会員の皆様は百貨店に出ていただき、今度は実際に現場でご自身の花を出店して頂きます。1回目よりも2回目、3回目と出店されていくと、会員様自身に経験がたまり、商品も洗練されさらに売上が増していきます。
この経験を生かして、ご自身で仕事を獲得されていく会員さまも多くいらっしゃいます。
主婦だった方々が力を合わせて、百貨店で大規模に商品を売っていく。それが私達の母の日です。
よく、お金じゃないよね、ポリシーだよね、と言われている方もいますが、私からしてみたら、まずは売上を上げてからその次のその次あたりにポリシーかな?と思います。買って頂けない商品は何の為のものなのでしょうか?
話が脱線してしまいましたが・・・・
予算を十分に考えて準備をしていても予想をはるかに大きく上回る時がありまして、それが今回です。売り場に納品してもすぐにお買い上げいただく状態で、製作が追い付かないようです。
詳しくは各店舗に出店されているメンバーのブログをご覧いただくと現場の声がわかるかと思いますが、皆様忙しくてブログどころではないようです。会期中の感想が書いてあったリーダーのお声をご紹介させていただきます。
横浜高島屋出店(リーダーの柘植先生)
横浜高島屋フルリールショップGWに入り売り切れ商品続出です!
神戸大丸店出店(リーダーの堀内先生)
今回の販売会でもフェリーチェ・オリジナル商品を販売しております。
1万円という高額商品にもかかわらず 店頭に並べると瞬く間にお買い求め頂いており 幻の商品と言われております(笑) きょうもそのフェリーチェオリジナル商品納品致します!
幻のアレンジ、よくわかります。
この時期は製作して瞬く間にお買い上げいただくことが多くなるのです。母の日直前は徹夜になることも多いです。
ふと鏡を見て、アイラインが落ちて目の下黒くなってるわ、と拭いても落ちなくて、あれっ?とよーく鏡を見て、その黒いものがクマだとわかった時の衝撃が計り知れない時期でもあります。
でも、自分が心を込めて作った作品を気に入って買ってもらえる・・・・作り手にとってこんなに嬉しいことはなく、花を仕事にする者にとってこの醍醐味を体験したからこそ今の自分があるなあと思うのです。
なにはともかく、出店中の皆様体調に気を付けてがんばってくださいね。
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FEJ販売コースの講義では、現場出店の経験を生かし毎年情報をアップデートして皆様にお伝えしています。
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