フラワーデザイナーとして、数多くの著名人へお花をお届けしている当協会のマコ講師。
FEJ生花クラスのチーフインストラクターとしても活躍するマコ講師の作るアレンジメントは多くの有名人をとりこにしています。
「どうしたらそんなデザインが考え付くの?」
お花を始めた方なら誰でも覚えるそんな疑問にお応えすべく、自身のオリジナルブランド「MAKOTO・OKUDOMI」の花贈りを通して、オリジナルデザインの作り方のコツについて、教えていただきましょう。
皆さまこんにちは。FEJ/クリエイトアカデミー本部・マコです。
生花のレッスンを重ね、花の扱いやテクニックを磨いていくと、ご自身でアレンジを作ることができるようになります。
アレンジが作れるようになると生花アレンジメントのオーダーを受けることができるのですが、今回のブログでは、花贈りをする際のデザインについて考えてみたいと思います。ビジネス用途としてお贈りする場合や、個人的なお祝いとしてアレンジメントをお贈りする場合など「花贈り」とひとことに言っても、その用途は様々です。
華やかなイメージの強いお祝い花ですが、他のお花屋さんやデザイナーさんとの区別化はもとより、お贈りした先の方に心から喜んでもらえるデザインのアレンジメントを贈りたいものです。
通常お祝い花を承る際は、ご注文主(お客様)から用途や細かなご希望などをお伺いするのですが、「〇〇祝いで素敵な感じに!」といった感じでお任せデザインのご注文をお受けすることがほとんどです。
ご注文主のお客様からしてみると花のことはよくわからないであろうし、お花のデザインを見て素敵だなと思うポイントは人それぞれなので、この「お任せ」というオーダーは、フラワーデザイナーとしての技量が問われる瞬間でもあります。
花贈りをする上でポイントとなるのは、「お贈りする先のイメージに合ったデザインのアレンジメントを作る」ということです。
もちろん、そこにはデザイナーのセンスやテクニックが入ってのことではありますが、作り手の主観だけでデザインを決めてしまうと、贈った先の方やご注文主の方に喜んでいただけないケースもあります。
今回のブログでは、過去に私が花贈りのご依頼を受けて作ったアレンジメントをもとに、贈り先のイメージに合ったお花のデザインについてご紹介をしたいと思います。
こちらのアレンジは、美容家のIKKOさんへ。
華やかなお方であるイメージと、お花の華やかさをマッチさせたデザインに仕上げてみました。
いつも華やかなIKKOさんにふさわしい豪華なアレンジに仕上げてあります。
豪華でありながらも、着物姿がいつも美しいIKKOさんらしい少し色味を抑えた色使いや、蘭などの上品な花をセレクトすることで、贈った方のセンスの良さをIKKOさんへお伝え出来るデザインになりました。
こちらは女優の宮沢りえさんへお贈りしたアレンジです。
スタイリッシュでお美しい宮沢さんのイメージでデザインさせていただきました。
着物姿のCMで見せるような、宮沢さん自身を思わせる白い清楚な花を使いつつ、いつもスタイリッシュな宮沢さんに喜んでいただけるよう、ライン使いを駆使したモダンデザインに拘ってアレンジメントが仕上げられています。
こちらの大きなアレンジは、写真家の蜷川実花さんへ。
蜷川さんらしくアバンギャルドな色遣いでデザインして、写真展の会場へお届けしました。
ご自身も原色の花を使った個性的な作品が多い蜷川結花さん。
そんな蜷川さんの作品展にふさわしいよう、紫・黄色・赤など強くて個性的な花色をあえてぶつけ、アバンギャルドな雰囲気を出してあります。
こちらは女優の広瀬すずさんへお贈りしたアレンジです。
弱冠16歳という若さの広瀬さんにお贈りするということで、フレッシュでナチュラルなイメージに仕上げてみました。
はつらつとして、制服姿のイメージが強い広瀬すずさん。黄色いガーベラで元気な十代のイメージを、マトリカリアでかわいらしさを表現しています。
こちらのモダンなアレンジは、安倍首相にお贈りしました。
男性へ贈るアレンジということで、爽やかでシンプルな花合わせでお作りしました。
ギボウシとアジサイだけのシンプルでモダンなデザイン。男性へ贈る花は甘すぎないのがポイントです。
派手さを抑え、高さを出さない落ち着いたデザインにすることで、安倍首相にふさわしいイメージになりました。
こちらは、VOGUE編集部へお届けしたアレンジメントです。
ファッションの最先端をゆく雑誌ということで、ビビッドな色合わせで華やかなアレンジをご用意しました。
色使いだけでなく、普通のお花屋さんではあまり出回っていないめずらしい花材をセレクトすることで、アレンジメント自体をモダンに仕上げています。
最旬トレンドや、最新スタイルを世界へ発信するファッションのプロの方々に喜んでいただけるようイメージしたデザインです。
こちらの白グリーンアレンジは、歌手の徳永英明さんへ。
クリスタルボイスの代名詞的存在である徳永さんの爽やかさを、白グリーンのアレンジで表現してみました。
徳永英明さんの澄み渡る歌声を白とグリーンの爽やかな花で表現しました。
男性への花贈りですが、多くの女性を魅了する徳永さんの甘いルックスを思わせるバラもたっぷりと。
いかがでしたでしょうか?
このようにお贈りする方のイメージとお花のデザインをマッチさせることで、より印象深い花贈りをすることができます。
今回はブログをご覧になっている皆様がイメージしやすいように著名人の方を例に挙げてご紹介させていただきましたが、例えば新規で開店するお店のイメージでも同じことが言えると思います。
これから生花のスキルアップをして、いつかご自身の手で花贈りをされる際はぜひご参考になさってみてください。
FEJ/クリエイトアカデミー本部・マコ(MAKOTO・OKUDOMI)