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徹底解明プリザーブドフラワー「フロールエバー」製造方法を詳しく説明します

2017.01.10
投稿者:okada

201511_1024x768(出典:http://www.florever.jp/

私がプリザーブドフラワーの教室をはじめた十数年前は、プリザーブドフラワーメーカーの選択支は少なく、プリザーブドローズ、イコールフロールエバーと言っても良いほどでした。

それからいくつかのブランドが出来て、ローズの大きさや種類も選択肢が随分増えたなぁと思います。

そんな今でも、どんな問屋さんやショップでも必ずスペースを割いて置いてあり、広く一般的に知れ渡っているブランドと言えばやはりフロールエバーです。みんなが絶対的な信頼を寄せる理由のひとつが「製造方法」にあるのではないかと思います。

フロールエバー社のこだわりも含め、この製造法方法について、少しだけご紹介いたします。レッスンの際の小話などにしていただければと思います!

フロールエバーのローズは高芯咲き

まずはフロールエバーローズの形についてです。プリザーブドローズと一口で言っても、実は形が微妙に違います。
フロールエバー社のローズは、高芯剣弁咲きと言って、花芯(花の中心部)が高いのが特徴です。
一方、こちらは日本の老舗プリザーブドフラワーメーカー「大地農園」さんのプリザービングローズ。
一見、それほどかわらないように見えますが、かのんは「丸弁咲」のローズが使われています。
2花芯に高さが無く、頂上が平らですよね。フロールエーバの「剣弁咲き」は外側の花びらが反り返って、三角に尖るのが特徴ですが、丸弁咲の大地のローズは全体的になだからです。

両者を比較すると、花の構造に違いがあるのがわかります。

3大地の「かのん」は頂上が平ら。一方フロールエバーのローズは、頂上が一番高く、1枚ずつ花びらが外側に向かって落ちていく形状なので、高低差があります。

高低差があると、ブルーミングした時、本物のバラが、まるで今さっきほころんだように見えるのが特徴です。フロールエバーのローズを開花(ブルーミング)すると、こんな風になります。

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どんな雰囲気のアレンジメントにしたいのか、イメージによってお花を使い分けると良いですね。

フロールエバーのローズの一般的な価格

次はフロールエバーの価格について。アレンジメントで良く使うメディアナサイズ(Lサイズ)相当について比較してみたいと思います。

201312_1024768(出典:http://www.florever.jp/

●フロールエバーメディアナローズ
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サイズ 花径約4〜5cm、花丈約4〜4.5cm
1箱8輪入り ¥4,600(税抜)
1輪あたり ¥575(税抜)
全38色展開

●大地農園かのんM
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サイズ 花径約4〜4.5cm、花丈約3.5〜4cm
1箱9輪入り ¥4,680(税抜)
1輪あたり ¥520(税抜)
全36色展開

●ヴェルディッシモメディアローズ
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サイズ 花径約4.5cm~5㎝ 花丈約4cm
1箱8輪入り ¥3,600(税抜)
1輪あたり ¥475(税抜)
全20色展開

各メーカーさんで、花のサイズが微妙に違うので、一概に比較できないのですが、比較的サイズが近いもの3社を集めてみました。この中では、フロールエバーのメディアナが1輪あたり575円(税別上代)と一番高い価格設定となっています。

ただ、価格だけに左右されるわけではなくて、花びらの厚さ(破れやすさ)、開花した時の形状、カラー展開などでお好みがあり、それぞれ使い分けている方が多いようです。

フロールエバーの生産地

フロールエバーは、南米コロンビアが原産国です。

%e5%9c%b0%e5%9b%b3(出典:https://www.google.co.jp/

赤道上に位置する熱帯の国です。

切り花農家の多くはアンデス山脈標高1000m以上の高地に農園を持ち、日本の春に近い環境で1年中、栽培がおこなわれています。こうした環境が花の生育に向いており、コロンビアの生花は世界第二位の輸出量を誇る花の世界的な産地です。

ちなみに2015年度、日本の切り花の輸入国第1位はコロンビアでした。バラはケニアが1位、2位がコロビア、カーネーションは1位がコロンビアです。

このように、コロンビアの花は日本でも高い信頼を得て、広く流通しています。

フロールエバーの花へのこだわりと製造方法について

フロールエバーでは、花作りから自社のプリザーブドフラワー専用農園で行われています。農場ではエコに取り組んだ栽培がおこなわれています。

 ”フロールエバーは厳しい品質管理の下ハイクオリティーな花材を提供するとともに、環境への配慮も重視しています。

生花を育てる段階では、雨水を溜めて花の栽培に利用することで地下水の過剰なくみ上げを抑え、また農薬を極力使用しないようにしています”(出典:http://www.florever.jp/

6236e16d19d5444025ac7e36c7ac6329_s(イメージです)
 

これらの農園は、工場の近くにあって、新鮮な取り立ての中から厳選し、プリザーブド加工しているそうです。

 ”フロールエバーでは、生花の多くが工場周辺にあるプリザーブド専用農園で丹念に育てられています。 新鮮な生花の中から加工に適する花を厳選し、独自の技術で加工を施すことにより、生花により近い感触と透明感を実現し、花弁が肉厚でしなやかなのが特徴です。(出典:http://www.florever.jp/
 製造過程においても、フロールエバーでは他社には無いこだわりが感じられます。
他メーカーでは漂白→着色という工程で着色されているのですが、ブリーチングローズ等の一部を除き、環境に配慮して漂白は行われないそうです。また、工場の工程でも徹底してエコにこだわっているそうですよ。

 ”プリザーブド加工する際にも、フロールエバーでは使用した化学薬品のリサイクルや無害化の徹底による環境負荷の軽減、工場排水の浄化設備を設置し、排水の再利用、工場内の環境をクリーンに保つことによる従業員の健康への配慮など、環境や人体への影響を十分考慮した生産を行っています。(出典:http://www.florever.jp/)
0614b50c64d538f026578d7e5a35dc57_s(イメージです)
 
また、これはフロールエバーの最大の特徴のうちのひとつとも言えるのですが、溶液や着色料に、食品グレードのものを使っていることです。
”その製造過程においても、加工溶液や着色料には食料品や医薬品、衣料品に使用されているものを用いることによって、人体や環境に対して最大限の配慮をしています。

私たちは健全で肥沃な大地がより質の高い花を育むと考えているのです”(出典:http://www.florever.jp/)

 
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フロールエバー社の拘りのある製品作りがおわかりいただけたかと思います。

まとめ

私がフロールエバーを好きな理由に、肉厚でしっかりとした美しい花びらに高級感がありブライダルなどにふさわしいことや、初心者の方でも破いたりせずに扱える容易さ、そして発色の美しさなどがあげられます。

フロールエバーの土から拘った製造方法が、このクオリティを保っているのです。

お花の先生であればぜひ、こうした知識はしっかりと身に着けておき、生徒さんたちに折りを見てお話したいものですね。

お花の知識をしっかり学びたい方には、『プリザーブドフラワーアドバイザー検定』もオススメです。

プリザーブドフラワーを自分で作る方法や、各メーカーの特色、様々なお花のワイヤリング方法なども網羅されていますので、これから知識を増やして行きたい方はぜひどうぞ。

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