こんにちは。東京試験校ルイールを主宰しております松川です。
早いものでもう10月となり、七五三当日用や前撮り用の和装ブーケのお問合せをいただいている方も多い時期かもしれません。
最近は七五三だけではなく、ハーフ成人式でもフォトスタジオでお着物やドレスを着て撮影することも多くなりました。
本日はお子様用の和装ボールブーケを作るちょっとしたポイントをお伝えさせていただきたいと思います。
大切なポイントとして、お持ちになるお子様の年齢を確認することが必要です。
3歳なのか、7歳なのか、またハーフ成人式の10歳なのかで、ブーケのサイズや、取っ手となるリボンの長さが変わってきます。
子供の手はとても小さいので、年齢や身長を意識して作ると、バランス良く持っていただくことができます。
後ほど小さいサイズの作り方をご説明させていただきます。
2つめのポイントとしては、当日お召しになるお着物の色や帯の色をお伺いしてデザインすることです。
こちらの画像は帯の色や、袴の色に合わせています。
必ずしもお着物と同じでなくても、帯に同じ色が入っていると、持っていただいた時に統一感があります。
次のポイントとして、特に3歳7歳でご使用の際は、すべてアーティフィシャルフラワーがお勧めです。
プリザーブドフラワーはとてもきれいなのですが、破損の心配があります。
お子さんの性格にもよりますが、女の子でも、振り回したり落としたりは普通じゃないかなと思います。
(うちの娘はサッカーボールのように蹴っていましたので、心からアーティフィシャルで良かったと思いました涙)
さて、今回は1つ目の大切なポイントとして、年齢によってブーケのサイズやリボンのサイズを変えることをご紹介させていただきましたが、小さいお子様用和装ブーケの作り方をご紹介させていただきます。
私がオーダーをいただき作っていて難しいなと感じるのは、3歳の女の子が持つ和装ブーケの大きさです。
・大人用の和装ボールブーケは、15センチ前後
・7歳、10歳のお子さんは、13センチ前後
・3歳のお子さんは10センチ~11、12センチ前後
こちらがオーダーをいただき、今までお作りしている感じですと、バランスが良いかなと思うサイズです。
(年齢だけではなく、身長で調整もしております)
7歳からは、通常ボールブーケでよく使用する、5センチのセック球を選ぶのですが、3歳のお子様用だと花材によっては大きくなってしまうことがあります。
そのため、私はセック球を削ったり、4センチのプラスチック球を使ったりしています。
まずは取っ手になるリボンを25センチでカットします。
この時は少し長いように感じても、お花が入ると思ったより持つ部分は短くなります。
24番ワイヤーでツイスティングして、プラスチック球の穴に通し、画像のように余ったワイヤーは球体の中に差し込みます。
プラスチック球には、もともと1つ穴がありますので、ワイヤーはスムーズに入ると思います。
(東京堂 素ボールボデー 40 GZ514使用)
お好みのアーティフィシャルフラワーを用意します。
茎のしっかりしているものは、そのまま使えますが、必要な場合はツイスティングして使用します。
テーピングもしておくと、さらに安心です。
こちらの和装ブーケは、3歳のお子様をイメージしていますので、10センチちょっとを目安につくります。
目安の長さより、全体にお花を入れると実際の仕上がりはもう少し大きくなります。
球体にさす際はすべてグルーをつけてからになります。
セック球と違い、プラスチック球は、何度もさし直しができませんので、全体のバランスを考えて作っていくことが大切です。
全体にお花が入りました。
サイズを途中でも確認したり、どの角度から見ても丸く仕上がっているかも確認したりする必要があります。
お花がすべて入ったら、リボンを取り付けて完成です。
本日は、お子様用の和装ボールブーケをバランスよく作るポイントと、特に小さいサイズの作り方のご紹介でした。
是非お着物や帯の色に合わせて、素敵なブーケをお作りになってください。
お読みいただきありがとうございました。
東京昭島市オフィシャルスクール、ルイール 松川光子