皆様、こんにちは。
東京にてFEJオフィシャルスクールを主宰しているLIPPLEリップルのおかだと申します。
美しくて長持ちするアーティフィシャルフラワー(造花)は、レッスンでもブライダルでもギフトでも人気の花材です^^
このアーティシャルフラワー、上の写真のようなスパイラルブーケを組んだ際などに、カットした茎の断面が丸見えになってしまい、気になることがあります。
今回は、この気になる断面をきれいに処理する方法をご紹介いたします。
よろしければどうぞご覧下さいませ!
アーティフィシャルフラワーのカットした茎の断面の処理方法(埋める方法)は幾つかあるのですが、その中でも今回は、比較的簡単な『グルーガン』を使った方法を、3種類の茎の形状ごとにご紹介していきます。
まずは、空洞面が多いこんな茎の場合の処理方法です。
ストローのような樹脂の茎の中央に、ワイヤーが入っています。
比較的安価なアーティフィシャルフラワーに多いのが、この空洞タイプです。
グルーガンが温まったら、カットした茎の断面に、ガンの先端を差し込むようにして、グルーを空洞部分に充填します。
これでOK!
完全にグルーが冷める前に、指で軽くなでるようにすると、艶が消えてより自然な感じに仕上がります。
※ストロー状の空洞タイプは、樹脂部分が薄いものが多いので、あまり長時間グルーを当てていると溶けてしまうことも!
手早く作業しましょう。
次は、樹脂+紙巻+ワイヤーの茎の処理方法です。
上記でご紹介した「その1」の、樹脂とワイヤーの間に、厚地の紙が入っているタイプになります。
こちらも「その1」同様、断面にしっかりとグルーガンの先端をあてて、紙の隙間にグルーを行き渡らせるイメージでグルーを充填していきます。
紙の隙間へ十分にグルーが充填されないで、表面にぷっくりと浮いているだけの状態だと、ポロリとグルーが取れてしまうことがあります。
完全にグルーが冷めて固まる前に、指で表面を軽くなでながら、押し込むようにしてあげると、自然に見え、且つ、グルーが固定されやすくなります。
3つめにご紹介するのが、樹脂の中にワイヤーが埋設されている茎タイプ。
最近、この茎のタイプのアーティフィシャルが増えてきたように感じます。
空洞がない為、ワイヤーは比較的目立ちません。
ワイヤーが露出して、引っかかったりしないか気になる場合のみ、処理すると良いと思います。
今回は、グルーガンからグルースティックを抜いておきます。
温まった空のグルーガンの先端を、プラスチック樹脂に押し当てて、ゆっくりと滑らせるようにしながら、ワイヤーの周囲のプラスチックを溶かします。
樹脂が徐々に溶けてくるので、露出したワイヤーを隠すようにグルーを集めていきます。
ワイヤーの周囲にグルーが盛れたら、グルーの先端できれいにならすようにします。
あまり熱くなりすぎると、せっかく寄せて集めた樹脂がポロリととれしまうことがあるので、ほどほどのところでストップです。
処理済みの3種類の茎です。
左の写真はかなり接写しているので、なんとなくアラが目立つのですが・・・少し離れて見てみれば問題ない仕上がりになります。
右側の写真は、左の写真の一番右端のものです。
今回は、すべて半透明のグルースティックを充填しましたが、緑や茶色など、茎の色に合わせたカラーのグルースティックを使えば、よりリアルに茎を再現できますね^^
ご興味のある方は、参考になさっていただければと思います(なお、グルーガンを使った作業になりますので、くれぐれも火傷にはお気をつけ下さいませ)。
ご覧いただき、ありがとうございました。
東京・新宿区オフィシャルスクール「LIPPLEリップル」おかだそのこ