皆さまこんにちは。
東京昭島市でFEJオフィシャルスクール(試験校)ルイールを主宰しております松川です。
コロナ禍の影響もあり、年間を通し、店頭ではなくネットショップ等でお花を注文されるお客様が年々増えてきているように感じます。
配送となると、安定感のある陶器やバスケットのアレンジが作り手としては安心ではあるのですが、実はガラスベースも少しの工夫で配送が可能なのです。
実際私自身、コースのレッスン等で、「ガラスベースアレンジはどちらかというと販売向きではなく、レッスン向きですよ」なんて生徒様にお話したりしています。
もちろんこちらも間違いではないのですが、本日は少しの工夫で安心して配送できるガラスベースアレンジをご紹介させていただきます。
本日はこちらのマジカルウォーターを使用します。
ご存知の方も多いと思うのですが、こちらはA液、B液を混ぜ合わせることで硬化する、シリコン樹脂のオイルです。
硬化するともう本当のお水のように見えます。
本日使用するお花はこちらです。
<東京堂様品番>
・フリルクリスマスローズ(FM8151、46番色)
・リアンスプレーローズ(FM7893、50番色)
・サリューラナンキュラス(FM977、2番色)
・ビアンカダスティーミラー(FG1356)
・シャンテジプソ(FM2824)
・ガラスベース(GL364)
本日は、マジカルウォーターに浸す前提でブーケのように組んでいきますので、ワイヤリングせずに使える、しっかりとした茎のお花が向いています。
あらかじめ余計な葉はカットしておきます。
指で押さえるのが大変な時は、オアシステープで留めながら進めていきましょう。
組む際は、使用するガラスベースのサイズに合わせて仕上がりを調整してください。
お花の部分が完成しました。
オアシステープで留めた箇所は、リボンを巻いて隠すとより素敵に仕上がります。
ガラスベースに入れてみます。
入れてみると、どのくらい茎が長すぎるか、ボリュームがちょうど良いか分かります。
今回は茎が長いことが分かりますので、バランス良くカットします。
オイルを用意する前に、どの角度からも美しく見えるかチェックしていきます。
お花の準備ができましたら、今度はマジカルウォーターを用意します。
A液、B液を同じ量にするため、はかりがあると便利です。
しっかり1分以上混ぜ、ガラスベースに入れていきます。
マジカルウォーターの量は、ガラスベースのサイズにより調整が必要ですが、リボンにかからないよう気を付けます。
また今回は、マジカルウォーターの硬化で、お花も固定していますので、ある程度しっかりした量が必要になります。
硬化する時間は、気温により変化し、冬の寒い季節は約24時間、夏の暑い季節は10時間ほどです。
オーダーの際は、余裕をもって承るようにすると良いと思います。
また硬化の時間がはやくなるオイルも販売されていますので、はやく仕上げたい時は、そちらを混ぜて使用してください。
今回は、可愛らしい色合いのミニブーケでしたが、他にもいろいろなデザインが可能です。
画像のようにミモザ等その時の季節に合わせたお花を使用しても良いですし、シンプルにグリーンを入れ、観葉植物のように飾っていただけるデザインもお勧めです。
マジカルウォーターは、本物のお水のように見えて美しいですが、硬化すると画像のように倒しても、逆さまにしてもオイルがこぼれることはありません。
このようにクリアケースに入れて、ギフト販売しても素敵だと思いますので、参考にしていただけますと幸いです。
東京都昭島市 ルイール 松川光子