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「実験!」お墓のアーティフィシャルフラワー雨風さらして半年経過【アフターをご紹介】

2017.06.27
投稿者:okada
 
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今から約約半年前のことです。

造花仏花がどれくらい風雨に耐えられるのか(見苦しくなるのか?)を実験する為に、FEJの外ベランダに仏花を出しっぱなしにして観察する実験をはじめました。

実験を始めたのは、

・ホームセンターで売っている安っぽい造花仏花が、飛ぶように売れている
・造花はずっと持つはず。それなのになぜ飛ぶように売れるのか?
・その理由は、造花が風雨にさられて3ケ月程度でダメになってしまうので買い替え需要がコンスタントにある
・造花仏花が増えている理由は核家族化でお墓参りに度々こられない家庭が増えていることや、生花禁止の墓地が徐々に増えてきていること

・・・このような理由を、とある花資材問屋さんからお聞きしたことがきっかけで、そんなに造花って風雨に弱いの?そんな疑問を持ったことから実験をスタートしました。

詳しくは前回のリポートをご覧下さいね
<「実験!」お墓のアーティフィシャルフラワー雨風さらしてどのくらいもつか?【ビフォー】

前回は、スタート時と、10日目の様子をご紹介しました。

それから約半年。

実験していた仏花は、どんな風になったのでしょうか?その結果をどうぞご覧下さい!
(ちょっとびっくりです)

実験用のお花はこんな感じでした

仏花を作った当日の写真です。

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これをさっそく屋外へ出して観察がはじまりました。

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FEJ本部のベランダです。全くの吹きさらしではなく、一応、屋根はついています。ですが1m足らずの短い屋根で、雨が降ればすぐに吹き込んでくる場所です。

10日後の様子

観測を始めて10日です。途中、雨の日も何度かありました。

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結論:10日間では全体的な雰囲気は全くかわりなし!
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前回はここまでご紹介いたしました。

1ケ月後の様子

さてここからが新レポートになります。1ケ月経って、少しは変化があったのでしょうか?

・・・全く変化がありません。

1ケ月程度では、あまり違いは見られないかもしれませんね・・・。そんなことも実験しないとわからないことなので参考になりました。

3ケ月後の様子

さて次は一気に3ケ月後です。いよいよ、ホームセンターで売られている仏花の買い替え時期がやってきました。かなりダメージが来ているのでしょうか?

あれれ?1ケ月経過時とあまり違いがないような・・・?

ただしホコリがすごいことに!とは言え退色や生地への光によるダメージは感じられません。
冬で風が強かったのか、こんな風に転がってしまっていたのですが、花にはあまりダメージは見受けられませんでした。

***

そしてその後、結局こんなことを何回か繰り返してこの花器は壊れてしまいました。固定していなかったのがいけなかったのですね。

墓前の花入れはしっかりと固定されているので大丈夫ですが、アーテフィシャルフラワーが軽いものだと花自体が強風などで飛んでしまう可能性もあるかもしれないなと思いました。詰め物などをして動かないように固定しておくと良いかもしれません。

3ケ月後の結論:ホームセンターで売っている仏花の買い替え時期とは異なり、まだまだ変化なし!

そして半年後

さらに3ケ月が経過して、実験開始からついに半年が経過しました。ボームセンターであれば、造花仏花が2回売れてしまうサイクルです。いったいどんな風になっているのでしょうか?

このような感じです。

あれれ?またしても写真では変化が感じられない??!!

寄ってみます。やはりホコリがすごい!3ケ月前にプラスしてかなり汚れが目立ってきました。

これはいよいよ買い替えい時期がやってきた・・?

と思ったのですが、ダメもとで、ここで水洗いにチャレンジしてみました。

ザブサブと洗うと、水が濁るくらい汚れを洗い流すことが出来ました。これを軽く水気を切って自然乾燥。この日は帰宅です。

気になる翌日の様子です。

とてもきれいに復活です!スタート時と殆ど見分けが付かなくなりました。

それぞれのお花もホコリが取れたら美しい花色が戻りました。

いかがですか?この結果。
(水洗いについては、ボンドなどが溶けだしたり色落ちする可能性もあるので、ご自身の判断で行ってくださいませ)

おわりに

布やプラスチックの劣化の主な原因は、紫外線、酸化、熱、風雨などです。

今回わたしたちが実験に使ったアーティフィシャルフラワーはとても品質の良い高級なものでした。

お部屋に飾っていても紫外線は入ってきますし、電球からも紫外線は出ているので、高品質のアーティフィシャルフラワーは、ある程度紫外線に耐えるような素材や色素が使われています。

これに対してホームセンターで売られているような安価なものは、プラスチック樹脂が多く使われています。その為、劣化に格段の違いが出たのだと思います。

結論:良い花材を使うと、半年程度ではあまり品質は変わらない

半年の実験を経て得たのはこんな結論でした。

これから墓前に飾るようなお花を販売してみたいと思っている方は、どのよう素材のものを、どんな価格で商材としていくのか、などなど、今回の結果を参考にしていただければと思います。


 

 

 

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Living in Tokyo / floral designer

フラワーエデュケーションという花協会で花の楽しさを伝えています。古くて美しいもの、手作業の心躍る時間が大好きです。