今回お届けしたテーマは「フラワーデザイナーの1日」です。
海外のラグジュアリーブランドや、女優さんモデルさんなど芸能人から多くのオーダーを受けるフラワーデザイナーがどんなタイムスケジュールで動いているのか?私達はその裏側を知る機会はありません。
今回のメルマガでは、日本の数々の著名人やハイブランドに花を届けているマコ講師の一日をご紹介しました。
皆様こんにちは、マコの部屋へようこそ。
現在私はFEJ/クリエイトアカデミーの理事として皆様の活動を陰ながらサポートする傍ら、ハイブランドや女優さんなどからオーダーメイドのご注文を承っています。
本校レッスンへお越しくださった生徒様には、時々私が体験した出来事をお話をさせていただいておりますが、生徒様からは「お花の仕入れってどんなふうにしているのですか?」「お花のデザインを考える時ってどうやっているのですか?」といったご質問を頂戴することがあります。
特に店舗を持たないフリーのフラワーデザイナーが増える中、その活動の裏方はあまり知られることがありません。
というわけで今回のマコの部屋では、フラワーデザイナーとしての活動や、大まかな一日の流れの一部をご紹介したいと思います。
今後生花にチャレンジしてみたいとお考えの方は、是非ご参考になさってみてください。
切り花の仕入れは、月曜日、水曜日、金曜日に日本最大の花市場・大田市場で行います。
これらの日を市場では「表日」と呼び、切り花の流通量も多くたくさんの種類の花が売られています。
火曜日、木曜日、土曜日は「裏日」と呼ばれ、鉢物や植木市のようなものが開催されています。
花市場に祝日はありませんので、一般の方が見学に行くとするならば、祝日の表日がお勧めです。活気ある市場の雰囲気や花の流通価格を知ることができるので、興味のある方は一度見学に行かれてみると良いでしょう。
大田市場は朝4:00から花を買うことができます。お料理の素材にも旬があるように、お花にも旬の花材というものがあり、旬の花は状態も良く手頃な価格で売られています。
こうした旬の素材はデザイナーたちにも人気が高いので、私は4:00には市場へ行くようにしています。
生花の世界ではどれだけ質の良い素材を仕入れられるかで作品の出来栄えが決まると言われていますから、市場では売り手も買い手も真剣勝負となるわけです。
市場から戻ると、すぐ花の水揚げ作業を行います。市場で売られている花は水に浸かっていない状態で棚に陳列されているため、仕入れた後は茎を切り戻したり余分な葉を間引いたりと、いわゆる“水揚げ”という作業を行います。
水揚げはとても地味な作業ですが、仕入れた花を元気な状態に戻すためにはとても重要な作業です。
一般の花屋さんの場合、水揚げを終えてフレッシュな花が並ぶのは表日のお昼ごろなので、仕入れたばかりの新鮮な花を選びたい方はこのタイミングで行かれると良いかもしれません。
私の場合フリーで活動しているため、店舗売りという形式ではありません。アトリエでオーダーメイドのアレンジを作っているので、その日お届けするアレンジは前日、もしくは当日の朝に制作します。
「一般の花屋さんと私のようなフリーのデザイナーとの大きな違い」それは、抱える花の在庫数です。
一般の花屋さんは事前にご注文いただいているオーダーで使う花の他に、店舗売り用の在庫も抱えなくてはなりません。しかも在庫となった花が全て売り切れるという保証はないので、花1本あたりの価格には在庫リスクが含まれた形になります。
私の場合はなるべく在庫を抱えず、ご注文いただいた分の花を仕入れるようにしています。こうすることで在庫リスクも減り、その分をご注文いただいたアレンジにボリューム良く反映できるようにしています。
これは私一個人の意見ですが、例えばお花のアレンジを注文する側の意見として、「実績のある大手の生花店と私のように個人でやっているデザイナーへ注文する違いは何なのか?」・・・
・・・・・・・・さて、この続きはマコの部屋からお読みください。今よりも大きな教室にしたいとお考えの方や新しい生徒様を募集していらっしゃる方へのアドバイスもございますよ!
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フラワーアーティスト・デザイナーなどと聞くと華やかな世界を想像しがちですが、その実、地味な作業も多く、コツコツと信頼を積み上げる中で成長を遂げてゆくことになります。
取り扱う花の種別が違うので、私の活動の内容と皆様のお教室活動は直接的な繋がりは減るものの、デザイナーとしてブランドを作り上げることと、皆様がお教室をブランド化することはそう大差のないことだと思っています。
プリザーブドフラワー、アーティフィシャルフラワー、フレッシュフラワー、ドライフラワー。今はたくさんの種類のお花を使って様々なアレンジを楽しめる時代になりました。
皆様も是非たくさんの花に触れて、無限のデザインに挑戦してほしいと願っています。
今回のコラムはそんな思いを込めて書かせていただきました。まだご覧になっていらっしゃらない方は、どうぞご一読下さいませ。
マコ
最近では、実店舗を持たないフリーのフラワーデザイナーさんたちが増えてきました。 インターネットやSNSがこれだけ盛んな時代だからこその現象だと思います。
そんな中、店舗を持たないフラワーデザイナーたちの裏方の顔はあまり知られることがありません。
FEJの会員さんは、店舗を持たない方が殆どだと思います。そんな皆様に、ぜひ今回のメルマガをご参考にしていただき、活動の助けにしていただければうれしいです。