(出典:http://www.jane-packer.co.uk/UK.html)
昔々は恵比須にあって、移転後は銀座プランタンから歩いてすぐの場所。ここにジェーンパッカーのショップ兼スクールがありました。
ジェーンのデザインは洗練されていてスタイリッシュ。彼女の作風に惹かれる多くのフロリストやデザイナーがこのスクールから巣立ちました。
なにをかくそう実は私もその一人。まだ20代だった私はとても大きな影響をジェーンから受けました。花って楽しい!花ってオシャレだ!!心の底から私は授業を楽しみにしていたし、彼女の生み出す様々なデザインに恋しておりました。
今日はイギリスのフロリスト、ジェーンパッカーの世界にフォーカスしてみたいと思います。
まずはジェーンのステキな花の世界をお楽しみ下さい。
(出典:http://partyresources.blogspot.jp/)
(出典:https://www.amazon.co.uk/)
(出典:https://www.amazon.co.uk/)
(出典:http://www.jane-packer.co.uk/UK/UK.html)
(出典:http://loveandlilac.blogspot.jp/)
(出典:http://loveandlilac.blogspot.jp/)
「花もファッションと同様に流行を創っていくべきものである」というのがJane Packerの哲学。
モード感溢れる花を彼女は提案し続けました。今回ご紹介したのは、今から5年以上前の作品ばかりですが、どれもとても創造的な作品ばかりであることに驚きます。
1959年、イギリス生まれ。
1982年に、ロンドンのウェストエンドにフラワーショップをオープンしたジェーンは、瞬く間に数々の有名なショーで大賞を受賞し、イギリスの花の世界にその実力をしらしめていきます。
そんな彼女の名前が世界に知れ渡るこになったのは、1986年 ・英国のロイヤルウェディング、アンドリュー王子とサラ王妃のウェディングブーケデザインを手がけたことがきっかけです。
(出典:http://www.usmagazine.com/)
(出典:http://www.biography.com/)
ロイヤルウエディングにふさわしい清楚なクレッセントブーケです。
その後ジェーンは、英国王室のみならず、映画界、ファッション界にも多くのファンを持つようになっていきます。
日本、アメリカなど海外でもスクールやショップを展開し、英国でもっとも影響力を持つトップフロリストから、世界のトップフロリストへと上り詰めました。
そんなジェーンですが、著作を多数出版しまだまだ大活躍していた最中、2011年に52歳の若さで突然この世を去ってしまいました。
翌年の2012年のロンドンオリンピックのセレモニー用の花束はジェーンのデザインで既に決まっていましたが、メダリストたちが実際に手にする輝かしい姿を、ジェーンは見ることはなかったのです。
(出典:http://www.treehugger.com/)
3年ほど前の寒い冬の日、イギリスのジェーン・パッカーのお店を訪れてみたことがあります。
私が大好きだったジェーンはもうここにはいないんだなぁと思うと、とても切ない気持ちになったことを思い出します。
<ロンドンのジェーンパッカーを訪ねて
ファッションを思わせるモダンなデザインの中にも、自然から得たインスピレーションが同居するジェーン独自のデザイン。
形式にとらわれない彼女のスタイルは、今も尚、多くのフロリスト達を魅了しています。
ジェーン・パッカーが世界中に送り出したフロリスト達によって、ジェーンのデザインや遺志は引き継がれていくことでしょう。私の花人生がはじまった日はジェーンで花を学んだあの日。
ジェーンのお花に恋してしまったたくさんの人たちが、彼女のエスプリを受け継いで今でもきっと花を楽しんでいるはず。私のように!